バイキングチェス(タフル)
王を隅へ逃がすか、囲んで取るか。CPUと対戦
バイキングチェス(タフル)とは
バイキングチェス(ヴァイキングチェス)は、ヴァイキング時代より前から12世紀ごろまで北ヨーロッパで遊ばれていた「タフル」と呼ばれる盤上ゲームのなかまです。代表的なものが Hnefatafl(ネフタフル。ヒネファタフルなどとも書かれます)で、古ノルド語の tafl は「盤・盤上ゲーム」、hnefi は「こぶし」で王の駒を指したことから「王の盤ゲーム」と解されます。チェスが広まるとともに姿を消し、本来のルールは失われました。ルールが比較的はっきり書き残されているのは、1732年にリンネがサーミの人びとのあいだで記録したタブルート(Tablut)だけで、現代のルールはおもにこれをもとに作り直されたものです。このページでは、オンラインでもっともよく使われる11×11の「コペンハーゲン・ルール」と、アイルランドの小さな7×7「ブランドゥブ」で遊べます。
遊び方(ルール)
- 数のちがう2つの側。攻め手(黒い駒・24個)が先手です。守り手(白い駒・12個)には王(冠の駒)がいて、はじめは中央の「玉座」にいます。切り替えなければ、あなたは守り手です。
- 勝ち方。守り手は、王が四隅(×印)のどれかに着けば勝ち。攻め手は、王を取れば勝ちです。
- 動き方。どの駒も将棋の飛車・チェスのルークと同じで、縦か横にいくつでも進めます。跳び越えはできません。玉座と四隅に止まれるのは王だけで、空いている玉座はどの駒も通り抜けられます。
- 取り方。自分が動いて、相手の駒を縦か横に自分の駒2つで挟むと取れます。王も挟む側になれます。自分から相手の駒2つの間に入っても取られません。四隅はどちらの側にとっても「敵の駒」の代わりになり、玉座は攻め手にはいつも、守り手には空いているときだけ敵の駒の代わりになります。
- 王の取られ方。王は4方すべてを攻め手に囲まれると取られます。玉座の隣にいるときは3方+玉座で取られます。盤の端にいる王は取られません。
- シールドウォール。盤の端に並んだ2つ以上の駒は、それぞれの正面と両端(隅でもよい)を相手にふさがれると、まとめて取られます。列の中の王は取られません。
- 囲み。攻め手が王と残りの守り手をすべて切れ目なく囲み、だれも盤の端に出られなくしたら攻め手の勝ちです。
- エッジ・フォート。王が盤の端にいて動くことができ、取られない守り手の囲いの中にいれば守り手の勝ちです。このページでは、崩せないとはっきり判定できる形だけを勝ちにしています(それ以外はそのまま続きます)。
- そのほかの終わり方。動かせる手が無くなった側の負けです。同じ局面が3回目になったら守り手の負けです(繰り返しは禁止で、王の側が手を変える決まり)。このページでは、どちらも駒を取らないまま合わせて100手続いたら引き分けです。
- このページでは、動かしたい駒を押すと行けるマスに緑の点が出るので、点を押して動かします。王から隅へ道が空くと、王手のように王が赤く光ります。「待った」で自分の手(とCPUの手)を戻せます。途中でページを閉じても、次に開いたときに続きから遊べます。
- 友達とオンライン対戦。「友達と」を選び、あなたの側と盤の大きさを決めてリンクを作ります。リンクを友達に送り、友達が開くと、それぞれのスマホやパソコンから対戦できます。登録やアプリは不要です。1局終わったら「もう一局」で、側を入れ替えて次の対局を始められます。
ブランドゥブ(7×7)のちがい
ブランドゥブ(Brandubh)はアイルランドのタフルで、攻め手8・守り手4+王で遊びます。1局が数分で終わるので、最初の1局やスマホでの気軽な対局に向いています。このページでは World Tafl Federation のルールにならい、王はほかの駒と同じように攻め手2つで挟めば取られます(玉座の上にいるときだけ4方が必要)。シールドウォールとエッジ・フォートはありません。同じ局面が3回目になったら、11×11 と同じく守り手の負けにしています(WTF のルールでは、繰り返しを選んだ側の負けで、ほとんどは守り手です)。
勝つコツ
- 守り手:混み合った中央から王を早めに出し、隅へ向かう空いた直線が2本同時にできるマスをねらいましょう。攻め手がふさげるのは1本だけです。
- 守り手:序盤にただで駒を取られないように。残った守り手は、あとで壁として使えます。
- 攻め手:まず四隅のななめ隣のマスを押さえましょう。隅に近づきにくくなり、そこの駒は取られにくいです。
- 攻め手:駒を網だと思って、離れた所から輪を作り、ゆっくり締めます。王のすぐ隣に飛び込んだ攻め手は、取られがちです。
よくある質問
バイキングチェス・タフル・ネフタフルは同じもの?
タフルがなかま全体の名前で、ネフタフル(Hnefatafl)・タブルート・ブランドゥブ・アードリーなどはその一種です。盤の大きさや細かい決まりがちがいます。「バイキングチェス」は、ヴァイキング時代に広く遊ばれた戦略ゲームだったことからの呼び名で、チェスから生まれたものではありません。
攻め手と守り手、どちらが有利?
コペンハーゲン・ルールは大会での対局を通じて調整されていて、慣れた人同士ではほぼ互角とされています。初めての人には守り手のほうがやさしいことが多いです。王は隅への道が1本空けば勝てるのに対し、王を取るには攻め手4つをそろえる必要があるからです。このページが守り手から始まるのはそのためで、慣れたら攻め手も試してみてください。
ネフタフルは解析されている(必勝法がある)?
11×11やブランドゥブについて完全な解析が発表されたという話は確認できていません。7×7の変種「アードリー」(王が端のマスに着けば勝ち)は王の側の必勝だと言われています。
オンラインで友達と対戦できる?
できます。「友達と」を選んでリンクを作り、LINE やメールで友達に送ってください。友達がリンクを開くと、離れていてもそれぞれのスマホやパソコンから対戦できます。登録は不要で、1局ごとに攻め手と守り手を入れ替えます。ほかに、CPU対戦(3段階)と、1台を交代で使う2人対戦もあります。